クリスマスに7通のポストカードが届きました。
Merry Xmas.
かつてある5人の日本人が自らの思いを文字にのせ、日本文学の発展に寄与した。
今でもその信念は引き継がれ、現代の吹奏楽界でその頭角を現しているのである。
今回はその5人とこれからの未来を担う若き指揮者、関森智紀くんに29合奏について語っていただいた。
(注意)関森智紀くん以外の5人は架空の人物です。
29トレーナー(仮)の関森です。Sarahah始めました。29の皆さんどんどん質問してね!!
Cl福田、Sax鯉渕、Tp磯谷、Trb稲葉、Perc岩間です!
#Sarahah @sarahah_com

けっ↓こう↑ は長野県民のアイデンティティーです。譲れません。
#Sarahah @sarahah_com

スタッカートは、音を短く切る、というより、その音に注目する、という風に捉えてみてください。その音を効果的に演奏するためのスタッカートです。
#Sarahah @sarahah_com

アルメニアンダンスの30からですね。横の流れを大切にしつつも推進力を持って演奏して欲しかったので入れました。たむじゅんナイスベルです🔔
#Sarahah @sarahah_com

pやppを良い音で響かせられるようになることですね~。ロマネスクを全部pで吹く練習をこれからもしていきましょう!
#Sarahah @sarahah_com
※クリックで拡大します

はじめまして!の人はあまり多くないかもしれませんね……第39回定期演奏会1stステージで指揮を振らせていただきました、26トレーナーの山口です。今回の定演では1stステージでお客様の盛大な拍手とブラボーをいただいた後、続く2ndステージ一曲目でゴリゴリバキューン!なシンセを弾き散らかし、Summerで本番だけ妙にエモいピアノソロを弾いて、涙で目がかすみながら教会オルガンを弾き、3rdステージでは粛々とホルンを吹かせていただいたアイツです。2年生の時から定演全ステをさせていただいておりますが、今回は指揮・ピアノ・ホルンの大三元を楽しませていただきました。さて、自己紹介はこれくらいにして、どのステージも思い入れがあるのですが、今回は1ステ総括ということで1ステについて振り返っていこうと思います(それはそう)。

 今年の1ステは例年通り難しい吹奏楽曲がメインの重いステージでした。自己紹介で「トリトンやばい」と悲鳴を上げていた奏者がかなり多かったのは(自分は)面白かったです。今だから言えることですが、1ステバンドは奏者の平均年齢が低くアマチュア奏者としての合奏や音楽に対する向き合い方、ポテンシャルが少々不安なバンドでした。中高の部活とは違った音楽活動の入り口にいる奏者の存在に私は妙な責任を感じたため、合奏では音楽的な味付けだけでなく、素材磨きという「自立したアマチュア音楽家の育成」をテーマに組み込んだ合奏を進めさせていただきました。実際やってみると実力ある奏者からも勉強になったと言われましたし、本番二週間前辺りにはどの奏者も圧倒的成長を果たしていたので、戦略として大成功だった思います。音量音色音程の制御の幅を広げ「どう吹くか」ではなく「どう聴こえるか」を意識する「自分の音づくりそのものに対するこだわり」、音楽の瞬間的な響きと流れの中で如何に吹くべきかを意識して音量変化だけでなく発音や細かいニュアンスも表現するという「音楽づくりの一員としてのこだわり」、の2つを軸に据えて合奏を進めてまいりました。この部ではあまり提唱されない基礎的なレベルからのアプローチだったかもしれませんが、今回の演目やバンドの特性ともマッチしていたように思います。この2つの基本的な軸は(たぶん)どんな曲にも対応できますので1ステの皆様は今後の音楽活動で自分なりに応用していってください。
 さて、本番直前に奏者には発表しましたが、今回は「呆れるほど美しい音楽」を裏テーマに音楽作りをしてみました。呆れちゃいますね。私の爆音ガチャガチャステージを期待していた方はさぞ呆れたことでしょう。このコンセプト設定にはさまざまな理由があるのですが、せっかくなら吹奏音響学ではなく音楽として吹奏楽オリジナル作品の芸術性を追求する、音楽が聴衆の心に届くより前の聴覚的な段階で彼らに拒絶されない響きを作る、すべての音について考えを持ち「こだわり」の無い音を可能な限り少なくする、などなどなどの考えのもと、音楽づくりを進めていきました。結果として普通の合奏での注意事項にとどまらず細かいニュアンスや練習方法に至るまで様々な指示を時にパート別に活字にして投下するという試みも行いました。合計すると数万字か十数万字になる数々の「資料」は私の卒論(目安4万字)とどちらが重くなるのか?楽しみですね(ちなみに卒論は現在「永遠の0字会」を絶賛開催中です!)。この部だけでなくアマチュアバンドの常套手段とは少し違ったアプローチに少々物足りなさを感じた奏者もいたかと思いますが、1ステ演奏後のお客様の反応を思い出していただければ決して悪いものではなかったと納得していただけると思います。音楽の表現に関するアプローチはたくさんありますし、それが吹奏楽の大きな魅力の一つなのではないかと思います。時には今回みたいな吹奏楽があってもステキなのではないでしょうか?
 さて、今回の演奏会もなかなか充実した内容だったと思いますが、実行委員の皆様無しにはどうすることもできませんでした。思えば予算の段階から口を出させていただいたり、奏者には申し訳ないと思いつつ振替合奏を全て1ステに集中させたり、前々日からはセッティングを中心に色々な所で一緒にお仕事をさせていただきました。1ステ2ステ間の転換は大仕事だったので転換プランを作ったりしましたが、拡張ひな壇などのセッティング、クラビノーバとスピーカーの設置ともに28のトレーナー二人が頑張ってくれたのは非常に心強かったです。演奏面でも運営面でも懸念材料とされる立場の自分ですが、その立場なりに動いて全力で協力するという方針でこの演奏会に向き合ってまいりました。奏者の皆様のおかげで1ステに関しては内心余裕があり、前日当日ともに裏方方面の仕事にも意識を回すことで演奏会の成功に少しは貢献することができたと(自分では)思っております。
 最後に、1ステの皆様、最後までついてきてくれてありがとうございました。演奏活動から離れる人もいるかと思いますが、そんな人たちの最後の舞台が今回の1ステだったとしても恥ずかしくない演奏になっていたらと思います。今後も演奏活動をしていく皆様、特に29の皆様、これからは自立したアマチュア音楽家として自信と誇りを持って活動していってください。トリトンのような現代音楽臭甚だしい超難曲をあそこまで音楽的に演奏し会場を沸かすことができたというのは非常に稀有な事だと思いますし、それぞれの奏者の中で技術的にも音楽的にも一つの到達点として然るべき演奏になったと思います。合奏でも言いましたが本番の成功だけが1ステ合奏の目標ではありません。これからは一人のアマチュア音楽家として、「強くてニューゲーム」として、ここまで学び達成してきたことを生かして音楽づくりを楽しんでいただけたらと思います。皆様と一緒に音楽づくりができて本当に幸せでした。
定演3部指揮者を務めさせていただいた、24トランペットの石郷岡です。修論で慌ただしいし今年は定演総括の部日誌の要請がなかったので書かなくてもいいかなと思っていましたが、1ステの指揮者が超大作総括をあげているので、私もやはり何かしら文章で振り返ろうと思います。一応3ステに乗っていなかった方にも意識して書いたつもりです。

【ご来場ありがとうございました】
まずは定期演奏会に足を運んでくださった皆様、ご来場いただき誠にありがとうございました。やはりお客様あっての演奏会ですので、たくさんの方々の前で演奏できたこと、心から嬉しく思います。私が入部したのはもう5年以上前になりますが、年々聴きに来てくださる方の数は増えております。今年で私はこの部を去りますが、来年以降も変わらぬ応援の程、よろしくお願い致します。

【実委をはじめとした係の皆さんもありがとうございました】
これだけ多くの部員が気持ちよく演奏できたのは、実委の皆さんや、萩ホールのスタッフをはじめとした多くの方々のお陰です。お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。

【3ステの皆さんには感謝しきれません】
定演翌日にちょっとしたメッセージをお送りしましたが、今回私のステージで演奏してくれた皆さん、短い期間でしたが大変お世話になりました。毎週合奏するのが楽しみで、ここ数か月間は皆さんとの時間を楽しみに日々生きていたと言っても過言ではありません。この部にいる以上、バンドは一つの本番で解体しなければならないのは宿命ですが、私は皆さんとの幸福な時間を忘れません。文字で気持ちを伝えるのが苦手な人間なので伝わっているか心配ですが、私は心から皆さんに感謝しています。

【合奏の意図】
3ステは若手がいながらも他のステージよりも年齢層が高く、演奏技術、対応力などあらゆる面で他のステージより卓越していたと思います(粗削りな部分もありますが)。よって、個の技術を向上させるために焦点を当てることはこのバンドに必要ないと考え、今回はそのような練習はソルフェージュ練習を除いて一切行っていません。逆に普通の学生指揮者では手が回らないような音楽的なアプローチに重きを置き、特に音楽の流れの中でひとつひとつの音符をどう処理していくのか、そういった観点で多くの指示を出しました。皆さんが日々向き合っているパート譜は、曲という大きな絵の一部に過ぎません。曲全体を意識しながら譜面を演奏する意識が少しでも皆さんの中に芽生えていたら、指揮者として大変嬉しく思います。
3ステには29のトレーナー候補生が2人いましたね。彼らが石郷岡の合奏を批判的に検討し、これから強く自立してくれることを願ってやみません。
余談ですが、普段私は基本的に10分で一つの課題を消化する計算(+その場で耳に入る音の修正)で合奏を運営しています。よって3ステ合奏は実質練習時間が休憩諸々を引いて4時間とみて、単純計算で合奏1回につき6*4=24(+α)の課題を消化する計算で計画していました(この+αがかなり当初の計画を圧迫するのですが…)。普段のパート練習や個人練習でも、漫然と時間を過ごすのではなく、時間を細分化し、何をどう練習するのか決めると効率アップに繋がるでしょう。

【次回への提言】
・意見が飛び交う部活
皆で意見を出し合って演奏を向上させることが当たり前の部活になってください。3ステでは私から奏者の皆さんにアプローチして録音を聴いて反省してもらい、演奏の改善点を共有するシステムをつくりました。改善点を奏者間で共有してもらったのはかなり効果的で、私から指摘せずとも次の合奏には既に課題が解決していることがかなり多く、これには非常に助けられました。逆に指揮者からのアプローチが多すぎると、奏者自身の考える力を弱めてしまうのかもしれません。音楽作りのリーダーが指揮者であることは自明ですが、音楽作りをしているのは指揮者を含めたバンド全員です。将来的には、誰かが呼びかけずとも奏者ひとりひとりが自発的に意見を出し合うことが普通の部活になってほしいと思います。そのモデルの一例を、今回3ステで提示したつもりです。
・自分たちの指揮者は自分たちで育てる
意見を出し合うことは演奏自体を向上させるだけでなく、前に立つ指揮者の実力アップに大きく影響します。我々は学生だけで演奏をつくっていますが、前に立つ指揮者に関しては現実的に言って「全員初心者」です。私も偉そうにしていますが大学で振ったのはたった5年だけです。部員の皆さんは、どんなに些細なことでもいいので意見や質問を指揮者にぶつけてください。その場で答えに窮しても、それが指揮者を育てる重要な経験となり、部にとって未来への投資となります。自分たちの指揮者は、自分たちで育ててください。私もそうやって強く育てられました。
・部日誌
3ステの部日誌は毎回思考を凝らしたものを作ってもらいました。箇条書きの部日誌を見て練習に反映している人はかなり少ないこと、部外者もアクセス可能であることを鑑みると、どうせ世界に発信するなら面白い方が良いかなと思います。予想以上に皆さんはクリエイターだったので、このご時世でその技術とセンスを生かせばネットビジネスなどで簡単に金稼ぎできるはずです。

以上、私からの総括です。私はこの部を去りますが、今後この部の活動が更に注目を集め、例えば演奏会の数が増えたり、コンクールの実績を残したり、定期演奏会も2日開催しないと需要が満たせないぐらい発展していくことを期待しています。私は部の外から、皆さんのことを応援しています。

石郷岡信成